[7月7日:速報回]Fable5復活!AI開発は今後どう変わる?(ep.84)
おちつきAIラジオ 第84回(EP.084)/配信日: 2026.07.07/再生時間: 01:23:35
この回の概要
今回は毎週火曜配信の速報会で、1週間のAIトピックをテンポよく振り返る回です。最大のトピックは最強モデル「Fable 5」が一時的に復活したことで、しぶちょーが実際にFable 5でスターリングエンジンの3D CAD設計を行った実践例や、効果的なプロンプトの使い方、東京・六本木で開催されたClaudeコミュニティイベントのレポート、そして日本の国産AI基盤モデル開発企業「ノエトラ」への社名変更ニュースまで、幅広い話題を聴くとわかります。
番組は、話題の生成AIモデル「ClaudeMythos」の能力を引き継いだ「Fable 5」が一般公開されたものの、わずか3日で公開停止となり、7月6日前後に一時的に復活したという話から始まります。しぶちょーは、Fable 5の重量課金は挨拶一言で100〜120円程度かかるとされる高額さを紹介し、通常のサブスクプランの利用枠がリセットされるタイミングを狙って使い倒す様子を、赤ちゃんに3時間おきにミルクをあげる感覚に例えました。後継として控えるOpenAIの新モデル(通称5.6、Sol)がCodex経由で使えるようになる見込みで、値段の安いプランでも利用できそうだという話も紹介されました。
続いて、しぶちょーとかねりんが六本木で開催されたClaudeコミュニティイベントに参加した様子が語られます。主催はClaude公式アンバサダーの「ぬこのこ」さんで、応募者200人以上の中から100人を超える参加者が集まり、Anthropic日本法人のスタッフも参加していたといいます。参加者はエンジニアだけでなく営業職や経営者もおり、それぞれがFable 5を使ったタスクを実践しながら交流する場だったこと、スマートグラス「Even Realities G2」やM5Stack社の小型ガジェット「Cardputer」を身につけたりノベルティとして受け取ったりする参加者が多かったことも紹介されました。
しぶちょーは、Fable 5を使って趣味のスターリングエンジンの3D CAD設計に取り組んだ実例を紹介します。オートデスクFusionというCADソフトをMCP経由でClaude(のちにVSコード経由)から操作できるようにし、一つはゼロから設計させ、もう一つは2次元の図面画像を読み込ませてアセンブリの動きまで正しく推論させて3Dモデルを組み立てさせたといいます。図面には書かれていない部品同士の可動範囲までAIが正しく理解していた点に驚いたと語られ、同様に図面から3Dモデルを作る既存サービスがあっても、賢い基盤モデルにスキルを持たせるだけで代替できてしまうため、専用サービスやAIベンチャーがどんどん基盤モデルの進化に「食われて」淘汰されていく現象についても話し合われました。
Fable 5のプロンプトガイドから得た実践知として、常に最高のエフォート設定を使うのではなく、タスクの複雑さに応じてミディアムやローを使い分けたほうが性能を発揮しやすいこと、詳細すぎる指示を出すとタスクがOpusに渡ってしまい、あえて曖昧さを残した指示の方がFable 5の強みが生きることが紹介されました。また、アイデア出しの際はSWOT分析やプレモータム分析、オズボーンのチェックリスト、TRIZの発明原理といった既存の思考フレームワークを指定して使わせると、AIの提案の質が上がるという実践的なコツも共有されました。
ニュースコーナーでは、以前番組で名前を揶揄したことのある「株式会社日本AI基盤モデル開発」が、今年1月に設立され2月に一度その社名になった後、6月4日付で「ノエトラ株式会社」に社名変更し本社も移転していたことが紹介されました。国産マルチモーダル基盤モデルの開発を目指す企業ですが、6月29日に公開されたばかりのウェブサイトが非常に簡素な作りでフィッシングサイトのように見えると二人で驚き、社名は読みやすい固有名詞になり改善されたものの、ホームページのクオリティには課題が残ると評されました。
番組の終盤ではリスナーからのお便りが複数紹介され、Claude Codeを使い始めた人やG検定を独学で勉強している人からの声が読み上げられました。最後に、10月3日午後に一周年イベントを東京近郊で開催予定であることが発表され、参加希望者はアンケートに回答してほしいと呼びかけられ、番組オリジナルグッズやマスコットキャラクター作成の構想についても話が及びました。
目次(タイムスタンプ)
- 0:00:00 オープニング
- 0:06:32 Fable5復活とモデルの使い分け
- 0:09:17 Claudeコミュニティのリアルイベント参加報告
- 0:20:55 MCPでVS CodeからCADを動かす自作ツール
- 0:27:57 Fable5にAnthropicは焦っている?
- 0:33:29 Claude Code入門とハッカソンの現場
- 0:44:04 AIで消える仕事と残る価値
- 0:52:39 オーパスで十分説とオズボーンのチェックリスト活用
- 1:02:44 自分専用の秘書AIを作りたい
- 1:07:20 ノエトラ新規事業とスマートグラス
- 1:17:24 おちつきAI一周年イベントとグッズ計画
この回でわかること(Q&A)
Fable 5はまた使えるようになったの?
2026年7月6日前後に一時的に再公開されましたが、七夕の頃には再び通常の重量課金モデルに戻ってしまう見込みだと番組内で語られています。挨拶一言で100〜120円程度かかるとされるほど高額な課金体系のため、使い放題プランの利用枠がリセットされるタイミングを狙って集中的に使う人が多かったようです。
六本木で開催されたClaudeコミュニティイベントはどんな内容だった?
Claude公式アンバサダーの「ぬこのこ」さんが主催し、応募者200人以上の中から100人を超える参加者が集まったイベントです。エンジニアだけでなく営業職や経営者も参加し、それぞれがFable 5を使ったタスクを実践しながら交流する場だったと紹介されています。
Fable 5は図面から3DのCADモデルを作れる?
できます。しぶちょーは2次元の図面画像をFable 5に読み込ませ、部品同士がどう組み合わさりどう動くかまで正しく推論させて、アセンブリとして機能する3DモデルをCADソフト上に組み立てさせることに成功したと紹介されています。
Fable 5を使うときはエフォート設定を最大にすべき?
必ずしもそうではないとされています。プロンプトガイドによれば、タスクの複雑さに応じてミディアムやローのエフォートを使い分けたほうが性能を発揮しやすく、詳細すぎる指示を出すとタスクがOpusに渡ってしまうため、あえて曖昧さを残した指示が向いていると紹介されました。
ノエトラ株式会社とは?
国産マルチモーダル基盤モデルの開発を目指す企業で、2026年1月に設立された「株式会社日本AI基盤モデル開発」が6月4日付で社名変更したものです。番組では社名が読みやすい固有名詞になった点は評価しつつ、公開されたウェブサイトが簡素すぎてフィッシングサイトのように見えると指摘されました。
この回を聴く
「おちつきAIラジオ」は、日々のAIトピックを現役のAIエンジニア(しぶちょー)と元刑事のポッドキャストプロデューサー(かねりん)がやさしく解説する対談番組です。