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[6月16日:速報回]Amazonの通報で消えたClaude Fable5、最強モデルMythos5停止騒動の真相(ep.78)

おちつきAIラジオ 第78回(EP.078)/配信日: 2026.06.16/再生時間: 01:32:53

この回の概要

この回は、Anthropicの新モデルClaudeFable5が公開直後にアメリカ政府の命令で海外ユーザー向けアクセスを停止された騒動を1本のテーマとして深掘りする回です。聴くと、Fable5がどれほど高性能なモデルだったか、なぜ突然使えなくなったのか、そしてこの騒動から得られる「国産LLM」と「ローカルLLM」の重要性という教訓が分かります。

2026年6月9日、Anthropicは以前から予告されていた最強モデル「ミトス」の一般公開版として、ClaudeFable5をリリースします。ミトスは20年間見つかっていなかった脆弱性を発見してしまうほど高性能で、危険視されて大企業や政府など限定的な相手にしか公開されていなかったモデルで、Fable5はそのガードレールを強化した一般向け版だとされます。ベンチマークはあらゆる既存モデルを大きく上回り、Fable5公開直後から週の利用上限に一気に到達するほど二人とも使い込んだと語られ、しぶちょーは自身の専門分野である機械設計でオーパス4.8と同じプロンプトを試した結果、子供向け工作機械のおもちゃの設計案がFable5では安全性まで考慮した洗練されたものになったと、その差の大きさを具体例とともに紹介します。

ところが公開からわずか1週間後の6月12日、アメリカ政府の命令によりFable5とミトス5への海外ユーザーからのアクセスが全面停止されます。表向きの理由は、安全対策(ガードレール)を回避する「ジェイルブレイク」の手法が発見され、サイバー攻撃に悪用される恐れがあるというもので、その報告のきっかけを作ったのはAmazonだったと報じられています。Anthropic側は、指摘された手法はChatGPTなど他社モデルでも同様に成立するごく限定的な事例に過ぎず、対話の猶予もなく90分で停止を最後通告されたと強く反発しており、両者の主張は真っ向から食い違っています。命令を出したのはベッセント財務長官とされ、Anthropicは数億人が使う商用モデルを一件の限定的な事例だけで全面停止すべきだという判断には同意できないという強い声明を出しています。

背景には、AIの安全規制強化を訴え続けてきたAnthropicと、規制に消極的なアメリカ政府との間の従来からの対立があるのではないかとしぶちょーは推測します。実際、Anthropicは今年3月にはすでに政府から警戒すべき企業としてリストアップされていたとされ、単なる技術的な問題というより政治的な駆け引きの側面が強いという見立てが語られます。二人は、AIが国家間の交渉材料や輸出規制の対象になり得るという事実に驚きつつ、今後は他のAIサービスまで同様の制限を受ける可能性があるのではないかと懸念を示します。

この騒動から得られる教訓として、しぶちょーは「国産LLM」と「ローカルLLM」の重要性を強調します。海外の一企業の判断や一国の政府の方針次第で、業務に組み込んだAIが突然使えなくなるリスクが現実になったことで、日本国内で開発され自国で完結するAI、あるいは自分のパソコンの中だけで動くローカルモデルを持っておくことが、こうした外的要因への保険になると語られます。あわせて、Claude Codeだけに依存せず、CodexやGrokなど複数のAIエージェントを併用しておくことの大切さも改めて確認されます。しぶちょーは、もしFable5の限定公開期間がもっと長く続いてから停止されていたら、業務が高性能モデルに依存しきってしまい影響はさらに深刻だったはずだとも振り返ります。

後半のリスナーからの質問コーナーでは、AIにまとめさせる情報の出力形式についての相談が取り上げられ、マークダウンよりもHTML形式でまとめさせた方が階層構造や見た目が整い、読み物として質の高い情報整理ができるという実践的なアドバイスが共有されます。またAI関連の毎月の課金額についての質問には、かねりんがClaudeの200ドルプランを筆頭に月数万円規模の課金をしていることや、しぶちょーもClaude・ChatGPT・Replit・ElevenLabsなど複数のサービスに課金しながら、自作の3Dモデル生成ツールでAPIの利用上限設定を誤り、1日で1万5000円分ものAPI費用を消費されかけた失敗談も明かされ、API利用時は上限設定を必ず確認しておくべきだという教訓が共有されます。

目次(タイムスタンプ)

  • 0:00:00 AI最新トレンド速報会:Claude Fable5公開と停止騒動
  • 0:04:59 Fable5の性能:ベンチマークスコアとMythosとの比較
  • 0:14:44 Fable5で驚き、オーパス使用不可による絶望からの逆転
  • 0:20:58 ジェイルブレイク手法の有効性とChatGPTとの比較
  • 0:25:06 ジェールブレイク指摘と報道の見出し問題点
  • 0:31:21 限定回避手法と政府の技術情報開示不足
  • 0:37:54 オープンAIの新モデル発表とFable5への対抗
  • 0:46:07 Fableショックとその影響:限定公開から有料化への移行がもたらす未来
  • 0:52:19 Claude Codeによる情報収集と育児・コーディングの両立
  • 1:00:45 マークダウンの普及とAIによる読みやすさ
  • 1:08:55 音声クローン作成:Google GPUを活用したポッドキャスト品質向上
  • 1:17:26 慢性的な寝不足によるパフォーマンス低下と矢木さん先生(睡眠学者)からの指摘
  • 1:21:36 人間の意見よりもAIとの対話、ポッドキャストによる睡眠誘導効果への期待
  • 1:27:50 ポッドキャスト本の内容と自動化の重要性
  • 1:32:01 ポッドキャストコミュニティと今後のオフ会計画

この回でわかること(Q&A)

ClaudeFable5とはどんなモデルですか?

Anthropicが以前から予告していた最強モデル「ミトス」をもとに、ガードレールを強化して一般向けに公開したモデルです。ベンチマークではあらゆる既存モデルを大きく上回る性能を示したと番組で紹介されています。

なぜClaudeFable5は海外ユーザーが使えなくなったのですか?

2026年6月12日、アメリカ政府の命令により、安全対策を回避する「ジェイルブレイク」の手法が見つかったことを理由に、Fable5とミトス5への海外ユーザーからのアクセスが全面停止されました。この指摘のきっかけを作ったのはAmazonだったと報じられています。

Anthropicはアクセス停止の措置にどう反応していますか?

指摘されたジェイルブレイクの手法はChatGPTなど他社モデルでも同様に成立するごく限定的な事例に過ぎないと反発しています。対話の猶予もなく90分で停止を最後通告されたと説明しており、政府側の主張と食い違いが生じています。

今回の騒動からどんな教訓が得られますか?

番組では、海外企業や他国政府の方針次第でAIが突然使えなくなるリスクが現実になったとして、国内で開発され自国で完結する国産LLMや、自分のパソコンだけで動くローカルLLMを備えておくことの重要性が語られています。あわせて特定のAIエージェントに依存せず複数を併用することも勧められています。

AIにまとめさせる情報はマークダウンとHTMLどちらが良いですか?

番組では、マークダウンはメモとしてシンプルで使いやすい一方、HTML形式でまとめさせると階層構造や見た目が整い、読み物としての質が高くなるという実践例が紹介されています。

この回を聴く

「おちつきAIラジオ」は、日々のAIトピックを現役のAIエンジニア(しぶちょー)と元刑事のポッドキャストプロデューサー(かねりん)がやさしく解説する対談番組です。