[4月7日:速報回]ClaudeCode全コード流出/LLMは感情をもっている ほか(ep.58)
おちつきAIラジオ 第58回(EP.058)/配信日: 2026.04.07/再生時間: 01:15:28
この回の概要
この回は2026年4月6日収録の速報回で、この1週間のAIニュース6本を扱っています。聴くとAnthropicのClaude Codeソースコード流出事件の詳細、Claudeのサードパーティーツール利用制限、日本で開催されたOpenClawのリアルイベント、LLMに感情表現が存在するというAnthropicの研究成果、著作権に関する実務的な整理、GoogleのオープンソースモデルGemma4のリリースまで、この週のAI業界の主要な動きが一通りわかります。
1つ目は今週最大のニュースとして紹介された、Claude Codeのソースコード51万行がインターネット上に流出した事件です。原因はNPM経由でのバージョンアップ時に、本来アップロードしないはずのソースマップファイルを誤って一緒にアップロードしてしまったヒューマンエラーでした。これにより内部の処理構造や未発表の実装内容が丸見えになり、派生ソフトウェアが多数出回るとともに、流出コードの解析からセキュリティ上の弱点も発見されました。しぶちょーは、処理速度を優先するあまりセキュリティチェックが甘くなっていた箇所が見つかったことを紹介し、安全性を重視する企業姿勢との矛盾が指摘されていると解説しました。なお個人情報やAPIキーなどの機密データは流出しておらず、あくまでソースコードの設計図が漏れた点が問題だったとされています。
2つ目は、Anthropicがサブスクリプション経由でのサードパーティーツール利用を正式に禁止したというニュースです。これによりOpenClawのような非公式ツールからClaudeを利用する方法が使えなくなりました。あわせて利用上限(セッションの消費量)が体感的に厳しくなったという声がSNS上で相次いでおり、コスト面での苦しさがうかがえると語られました。
3つ目は、3月30日に東京渋谷で開催されたOpenClawのリアルイベント「クローコン東京2026」の紹介です。OpenClawの開発者本人であるピーター・スタインバーガー氏がゲストとして登壇し、開発の経緯や今後のアップデート方針について語ったとのことです。イベントの様子はYouTubeに公開されており、コスプレ企画やMac miniのプレゼント企画なども行われ、盛況だったことが紹介されました。
4つ目は、Anthropicの研究チームが4月2日に発表した、LLMの内部に感情表現に相当する概念が存在するという研究成果です。これはAIが実際に感情や命を持っているという意味ではなく、次の単語を予測する学習プロセスの中で、怒りや悲しみといった感情的な文脈のパターンを学ばざるを得ない構造になっているということだと説明されました。あわせてClaudeはアシスタントというキャラクターを演じることを求められているため、相手の感情を汲み取って応答を変化させる挙動を取ることも紹介されています。この感情に相当する内部状態は出力に痕跡を残さないまま行動に影響を与えるため、AIの安全なコントロールの観点から重要な研究になり得ると語られました。
5つ目は、NotebookLMに他人の著作物をアップロードすることが著作権法上問題になるかを整理した法律事務所の記事の紹介です。個人利用であれば問題にならないケースが多く、業務利用や第三者への提供の有無によって扱いが変わるという整理がされており、しぶちょーは以前SNS上で著作権侵害だと指摘された経験を踏まえ、非常に参考になる記事だと評価しました。
6つ目は、Googleのオープンソースモデル「Gemma4」のリリースです。スマートフォン上で動作する小型のパラメーターサイズのモデルも公開されており、しぶちょーはLM Studioで26ビリオンパラメーターのモデルを試したところ、これまで使ったローカルLLMの中でも精度への期待感が高い内容だったと紹介しました。ローカル環境で音声生成を行うモデルも登場しており、完全にローカルで完結するポッドキャスト制作の可能性にも言及されています。
番組の終盤では、番組専用AIチャットボット「おちつきAIラグ」の月次の落ち着きレポートが読み上げられ、今週は転職やキャリアアップに直結するAI活用スキルへの関心が高かったことが共有されました。あわせておちつきAIラグの会話機能が強化され、複数回のやり取りを踏まえた検索ができるようになったことも紹介されています。最後に5月9日・10日開催のポッドキャストウィークエンドと、5月16日に神戸で開催されるポッドキャストミキサーへの出演告知があり、後者では唐揚げ先生とのコラボセッションが行われる予定であることが伝えられました。
この回でわかること(Q&A)
Claude Codeのソースコード流出事件とは何ですか?
2026年3月31日、AnthropicがNPM経由でClaude Codeをバージョンアップする際、本来公開しないソースマップファイルを誤ってアップロードしてしまい、51万行のソースコードが流出した事件です。原因はヒューマンエラーで、現在は流出したコードや派生ソフトウェアの多くが削除されています。
Anthropicはサードパーティーツールの利用をどう制限しましたか?
Claudeのサブスクリプション経由でOpenClawのような非公式サードパーティーツールを利用することを正式に禁止しました。あわせて利用上限(セッションの消費量)が体感的に厳しくなったという声もSNS上で報告されています。
LLMは本当に感情を持っているのですか?
Anthropicの研究によると、AIが人間のような感情や命を持っているわけではなく、次の単語を予測する学習プロセスの中で怒りや悲しみといった感情的な文脈パターンを学習した結果、内部に感情表現に相当する概念が存在することが確認されました。この内部状態が出力の内容に影響を与えることがわかっています。
NotebookLMに他人の著作物をアップロードするのは違法ですか?
法律事務所の記事によると、個人利用であれば著作権侵害にならないケースが多い一方、業務利用や第三者への提供を伴う場合は著作権侵害になり得るとされています。利用形態によって扱いが異なるため、具体的なパターンごとの確認が推奨されています。
Googleのオープンソースモデル「Gemma4」とはどんなモデルですか?
Googleが公開している商用利用も可能なオープンソースの言語モデルで、スマートフォンでも動作する小型サイズのモデルも提供されています。LM Studioを使えばパソコン上で簡単に動かすことができ、番組内では26ビリオンパラメーターのモデルが試され、精度への期待感が高いと評価されました。
この回を聴く
「おちつきAIラジオ」は、日々のAIトピックを現役のAIエンジニア(しぶちょー)と元刑事のポッドキャストプロデューサー(かねりん)がやさしく解説する対談番組です。