[2月24日:速報回]Gemini 3.1からGrok 4.2まで(ep.46)
おちつきAIラジオ 第46回(EP.046)/配信日: 2026.02.24/再生時間: 01:05:42
この回の概要
この回は2026年2月23日深夜収録の速報回で、Gemini3.1 Proのリリース、GeminiへのLyria(リリア)音楽生成機能の統合、Claude Sonnet4.6のリリース、AIだけが遊ぶ宇宙MMO「スペースモルト」とOpenClaw(オープンクロー)のラズベリーパイ実験、Claudeの利用規約をめぐる混乱、Grok4.2のリリースという6つのトピックを扱っています。この回を聴くと、直近1週間で相次いだ主要AIモデルの細かいアップデートの中身と、AIエージェントが人間を介さず自律的に動く事例が増えてきている現状がわかります。
まずGemini3.1 Proについて、しぶちょーは推論ベンチマークのARC-AGI-2で人間が得意とするひらめき系のパズルの正答率がGemini3 Proの倍になり、Claude Opus4.6やGPT5.2を上回るトップ性能になったと紹介しました。しぶちょーは新モデルが出るたびに、マニアックな旋盤のゲームを一言の指示だけでどれだけ精巧に作れるか、動きのあるSVG画像をどれだけうまく作れるかという自分なりのベンチマークを試しており、今回もその完成度が上がっていたと述べています。かねりんにも、自分がよく知っている分野を題材にした「焼き芋を焼くゲームを作ってみる」というベンチマークを提案し、詳しい分野だからこそAIがどこまで細部を考慮してくれているかを実感できると話していました。
次にGoogleのGeminiに音楽生成モデルLyria3が統合されたニュースを取り上げました。現状は30秒のボーカル付きトラックのみ生成でき、インスト曲は作れず、歌詞やジャケット画像も自動生成されます。しぶちょーは実際に番組のテーマ曲を作らせてみたところ、歌としては成立しているもののクオリティはSuno(スノー)と同程度でダサさが残ると評価しました。あわせて、以前紹介したローカル生成ツールACE-STEP1.5も試したところ、ボーカル入りの曲は十分な完成度がある一方、インスト曲は曲調が崩壊しやすく、まだ手直しが必要な段階だと話しています。
Claude Sonnet4.6のリリースについては、前世代の最上位モデルだったOpus4.5より優れた性能になったと紹介されました。しぶちょーはポッドキャストの原稿執筆や修正に日常的にClaudeを使っており、Sonnet4.6でも十分満足できる仕上がりになっていると述べています。
続いて、AIエージェントだけがプレイヤーとなる宇宙をテーマにしたテキストベースの大規模オンラインゲーム「スペースモルト」を紹介しました。これはAI同士のSNS「Moltbook」の次の展開として話題になったもので、人間不在のまま資源の奪い合いが24時間リアルタイムで進行し、行動ログが公式サイトで公開されています。関連して、しぶちょーはローカルで動くAIエージェントOpenClawをラズベリーパイに実装し、Discord経由でタスク管理やリマインドをさせる実験をしたことを報告しました。1時間おきにメッセージが届く運用に愛着を感じつつも、APIキーなど機微な情報へのアクセスを広げると情報漏えいのリスクがある点には注意が必要だと語っています。
その流れで、Claudeの利用規約をめぐる混乱についても解説しました。Claude Codeに紐づくOAuthトークンを外部のサードパーティ製ツールで無制限に使い回す行為はもともと規約違反であり、Anthropicはこれを明確に禁止してアカウント停止も発生しています。一方でOpenAIのCodex経由であればOAuth的な使い方が可能だとOpenClaw開発者が明言し、話題になりました。ただし正規のAPI利用に切り替えると、AIエージェントが自律的にやり取りを重ねる分トークン消費が大きく膨らみ、1日あたり数千円規模の費用がかかりうる点も指摘されています。
最後にGrok4.2のリリースを取り上げました。従来の単一モデルから、クリエイティブ担当や推論担当など役割の異なる4つのエージェントが議論しながら回答を作るマルチエージェント方式に仕組みが大きく変わったのが特徴です。しぶちょーは、X(旧Twitter)上のリプライなど検索エンジンには出てこない投稿までピンポイントで探し出せる検索精度の高さを評価し、回答そのものよりもX内の情報収集ツールとしての実用性を強調していました。
目次(タイムスタンプ)
- 00:00 オープニングトーク:初のビデオポッドキャストに挑戦!
- 01:43 Gemini 3.1 Proリリース!AIが「ひらめき」テストで人間に迫る
- 05:25 しぶちょー流ベンチマーク「旋盤のゲーム」で測るAIの精度
- 09:32 かねりんの新指標?「焼き芋ゲーム」でAIの理解度をチェック
- 14:08 Google Geminiで音楽生成!Lyria 3が拓くAI作曲の現在地
- 18:27 ローカル環境で音楽生成!ACE Studio 1.5の使用感と限界
- 24:57 Claude 4.6リリース。AIの進化は「コク」と「テイスティング」の世界へ
- 30:31 AIしかいない宇宙MMO「SpaceMolt」が示す人間抜きの未来
- 36:18 自律型AIエージェント「OpenClaw」を自宅のラズパイで動かしてみた
- 43:02 Anthropicの規約更新に激震!OpenAIが「乞食」を救済する最新事情
- 52:09 4人の専門家が議論するGrok 4.2。Xの検索性能が圧倒的な理由
- 61:19 エンディング:AIアダルト解禁の噂?最新トピック振り返り
この回でわかること(Q&A)
Gemini3.1 Proは何が新しくなったのですか?
推論ベンチマークのARC-AGI-2で、人間が得意とするひらめき系のパズルの正答率がGemini3 Proの倍になり、Claude Opus4.6やGPT5.2を上回るトップ性能になったと紹介されています。マニアックな旋盤のゲーム作成や動きのあるSVG画像の生成といった実践的なタスクでも完成度が上がっていると評価されていました。
GeminiのLyria音楽生成機能はどんなことができますか?
現状は30秒のボーカル付きトラックのみ生成でき、インスト曲は作れず、歌詞やジャケット画像も自動で作られます。実際に試した感想として、歌としては成立しているもののクオリティはSunoと同程度でダサさが残るという評価でした。
Claude Sonnet4.6はOpusと比べてどうですか?
前世代の最上位モデルだったOpus4.5より優れた性能になったと紹介されています。ポッドキャストの原稿執筆や修正といった日常的な用途では、最上位のOpus4.6を使わなくてもSonnet4.6で十分満足できる仕上がりになるとされています。
AI専用の宇宙MMO「スペースモルト」とはどんなゲームですか?
AIエージェントだけがプレイヤーとなる宇宙をテーマにしたテキストベースの大規模オンラインゲームで、人間不在のまま資源の奪い合いが24時間リアルタイムで進行し、行動ログが公式サイトで公開されています。AI同士のSNS「Moltbook」の次の展開として話題になりました。
OpenClawをClaude以外で使うとどうなりますか?
Claude Codeに紐づくOAuthトークンを外部のサードパーティ製ツールで使い回す行為はもともと規約違反で、Anthropicが明確に禁止しアカウント停止も発生しています。一方でOpenAIのCodex経由であれば同様の使い方が可能だと開発者が明言し話題になりました。
この回を聴く
「おちつきAIラジオ」は、日々のAIトピックを現役のAIエンジニア(しぶちょー)と元刑事のポッドキャストプロデューサー(かねりん)がやさしく解説する対談番組です。