ポッドキャスト界の裏側!佐々木亮×かねりん×しぶちょーが語る音声配信の未来と継続の極意(ep.43)
おちつきAIラジオ 第43回(EP.043)/配信日: 2026.02.16/再生時間: 00:32:22
この回の概要
第43回は「公開収録AIGALA アフタートーク」で、かねりんとしぶちょーが、公開収録イベントの後に宇宙とAI・データサイエンスのポッドキャストを運営するゲストのポッドキャスター(ブリオさん)を交えて、収録スタイルや発信の作り方について本音で語り合う特別回です。この回を聴くと、おちつきAIラジオがどんな編集方針や思想で配信を続けているか、そして他のポッドキャスターがどんな工夫や悩みを抱えているかがわかります。公開収録のイベントで語られなかった素の会話として、番組の裏側や今後の展望が率直に語られている点が特徴です。
まず話題になったのは番組の尺と編集の作り方です。ゲストの番組は宇宙が10分から15分、AI・データサイエンスは1話30分が基本だったものの、最近は前編中編後編の3本に分かれるボリュームになっていると紹介されました。一方でおちつきAIラジオは毎週月曜の夜に2本撮りをしており、収録が終わるとかねりんがそのまま編集に入り、翌朝には配信するという過密なスケジュールで、収録を基本的に切らずに1時間半ほどのボリュームでそのまま出していることが語られています。速報回のようにトピックだけ決めて雑談ベースで進める回の方が、台本をきっちり作り込む深掘り回よりリスナーの反応が良く、しぶちょー自身も不本意ながら速報回の方が面白いと感じていると明かしています。しぶちょーは、技術的な前提知識を丁寧に説明する必要がある深掘り回では、どうしてもかねりんの掛け合いを一旦止めなければならない場面が出てしまい、交流感が薄れてしまうジレンマがあると説明し、ナレッジの正確さとリスナーとの生の掛け合いのバランスを取りながら撮り方を変化させていると振り返りました。
続いて書籍執筆の話題になりました。ゲストは2025年にAI関連1冊と宇宙ビジネス関連2冊、合計3冊の本を出版しており、AIを使ってまず10万字程度のドラフトを作り、そこから自分の温度感を乗せて編集していく執筆スタイルを紹介しています。かねりん自身も出版社から声がかかり書籍を執筆中で、単純なハウツー本ではなく自分らしい思想を前面に出した内容にしたいという方針を編集担当者と共有していることを話しました。かねりんは、誰にでも書けるハウツー本には情報としての価値がないと考えており、自分の色がはっきり出ていることが本を出す意味だと編集担当者からも言われていると紹介し、ゲストもその考え方に強く共感していました。
ナレッジ系の発信で本当に価値があるのは調べれば分かる情報そのものではなく、話し手の思想やものの見方を通した翻訳だという意見で二人は一致しました。古典ラジオが支持される理由も、歴史的事実そのものより語り手の解釈にあるのではという見方が示されています。またゲストは、自分のメンタルが弱っているときほどポッドキャストの再生数が伸びるという経験を語り、リスナーが生存確認のように毎日聴きに来てくれる現象があると紹介しました。ラジオ番組にゲスト出演した際、聞き手を務めたお笑い芸人の質問力や間の取り方に強く感銘を受けたというエピソードも共有されており、事前の台本のすり合わせがほとんどなくても自然に話を引き出してくれたことが印象に残ったと語られました。これはリスナー視点を常に持っているお笑い芸人ならではの総合的なコミュニケーション能力によるものではないかと二人は分析しています。
ポッドキャスター同士のつながりについても話が及び、ポッドキャストの学校を主宰するKONさんや古典ラジオ、小泉進次郎氏のポッドキャストを手がける制作者との交友関係を振り返りつつ、ポッドキャスター同士が気軽に集まれるコミュニティの場がまだ日本には少ないという課題感が語られました。編集環境については、Adobe Auditionを使う人とDaVinci Resolveを使う人がいることや、音声の波形に合わせて自動的に映像を切り出してくれるAIツールがあれば便利だという期待も話し合われています。あわせて映像付きのビデオポッドキャストへの移行が海外を中心に進んでいることや、YouTubeでは映像のない配信が伸びにくいという課題感も共有され、ゲストは引っ越しを機にスタジオ環境を整えてビデオポッドキャストを再開したいという意欲を語っていました。
最後に、このアフタートークをどう配信するかについては本編と別出しにするかまとめて出すかも含めてかねりんに一任することになり、今年はさらに多くのポッドキャスターを巻き込んでいきたいという意欲を語って収録を締めくくりました。
目次(タイムスタンプ)
- 00:00 オープニングトーク
- 00:13 ポッドキャストの配信スタイル:長尺 vs 分割配信の是非
- 01:14 深夜1時までの収録!おちつきAIラジオの過酷な制作裏側
- 02:05 ポッドキャストドリームは来るのか?業界の現状と悲観論
- 02:59 1年で3冊出版!佐々木亮が明かす「AIを活用した書籍執筆術」
- 04:56 情報に価値はない?「思想」と「一次情報」がリスナーを掴む
- 06:16 かねりんが語るプロデューサーの葛藤と「プロ素人」の重要性
- 08:01 田村淳のNewsCLUB出演秘話。プロの「聞き手パワー」に驚愕
- 10:42 お笑い芸人の凄さは「客観的な観客視点」が脊髄にあること
- 11:34 ラジオとポッドキャストの違い。キーワードは「トゥルース感」
- 14:31 ポッドキャスト界の分断と交流。新たなコミュニティの必要性
- 17:06 映像はよそ行きになる?「素」と「生感」を出せる音声の魅力
- 20:08 組織の中に「AIの部」を創設。佐々木亮の激務とポッドキャスト
- 21:52 リスナーの奪い合いはない?音声配信における「行動変容」
- 27:58 ビデオポッドキャスト再開計画。アワードトロフィーの飾り方
- 31:24 エンディング
この回でわかること(Q&A)
おちつきAIラジオはどんなスケジュールで収録・編集しているのですか?
毎週月曜の夜に2本撮りをしており、収録が終わるとかねりんがそのまま編集作業に入り、翌朝には配信するという過密なスケジュールで制作されています。基本的に収録内容を切らず、1時間半ほどのボリュームでそのまま配信していることも紹介されています。
速報回と深掘り回ではどちらの方がリスナーの反応が良いのですか?
台本をきっちり作り込む深掘り回よりも、トピックだけ決めて雑談ベースで進める速報回の方がリスナーの反応が良い傾向があるとされています。しぶちょー自身も、不本意ながら速報回の方が面白いと感じていると話していました。
ゲストのポッドキャスターはどのように本を執筆しているのですか?
AIを使ってまず10万字程度のドラフトを作成し、そこに自分の温度感や編集を加えていくスタイルで執筆しているとのことです。2025年にはAI関連1冊と宇宙ビジネス関連2冊、合計3冊の書籍を出版したと語っています。
ナレッジ系ポッドキャストで大事なのは何だと語られていましたか?
調べれば分かる情報そのものではなく、話し手がどんな思想やものの見方でその話題を捉えているかという翻訳の部分に価値があるという意見で一致していました。古典ラジオが支持される理由も、語り手の解釈にあるのではという見方が示されています。
ポッドキャスター同士のコミュニティについてどんな課題が語られましたか?
ポッドキャストの学校を主宰するKONさんなどとの交友関係を振り返りつつ、ポッドキャスター同士が気軽に集まって知り合えるコミュニティの場がまだ日本には少ないという課題感が共有されました。
この回を聴く
「おちつきAIラジオ」は、日々のAIトピックを現役のAIエンジニア(しぶちょー)と元刑事のポッドキャストプロデューサー(かねりん)がやさしく解説する対談番組です。