[2月10日:速報回]Claude Opus 4.6でSaaS株価が暴落/サム・アルトマン激怒の真相/無料の音楽生成AI(ep.41)
おちつきAIラジオ 第41回(EP.041)/配信日: 2026.02.10/再生時間: 01:00:29
この回の概要
第41回は速報回で、Claude Opus4.6のリリース、GPT-5.3Codexのリリース、AnthropicとオープンAIの広告をめぐる対立、オープンソースの音楽生成AI「ACE-Step V1.5」という4つのトピックを扱っています。この回を聴くと、直近のAIモデル競争の勢いと、企業ごとのAI観の違い、音楽生成AIの選択肢の広がりがわかります。
まず取り上げたのはAnthropicのClaude Opus4.6です。しぶちょーは、コンテキストウィンドウが従来の約20万トークンから一気に100万トークンへと5倍に拡大されたことを紹介し、これによりGeminiの水準に追いついたと説明しました。あわせて、長い文章をAIに入力した際に真ん中あたりの情報への注目度が下がる「ロストインザミドル」という現象に触れ、Opus4.6は要約処理などを組み合わせてこの現象を抑える工夫がされているとの見解を述べています。さらに、Claudeのオフィス業務向けエージェント機能「コーワーク」の拡張と長いコンテキストへの対応が重なったことで、これまで専用のSaaSが担ってきた業務をAIが代替できるのではという見方が市場で広がり、関連するSaaS企業の株価が下落する「Anthropicショック」が起きたことも紹介されました。しぶちょーは、責任の所在などの問題からSaaSが完全になくなることはないだろうとしつつも、危機感が生まれたのは事実だと話しています。また、Claude Codeに複数のAIが統括役の下でチームを組んで並行作業する「エージェントチーム」機能が追加されたことにも触れました。
次にオープンAIのGPT-5.3Codexのリリースを取り上げました。コーディングに特化したエージェント型モデルのバージョンアップで、ChatGPT自体の開発にCodex5.3が使われているとアピールされている点を紹介し、Claudeを意識した対抗心が見えると話しています。この流れから、AnthropicがオープンAIの広告手法を皮肉ったCMをスーパーボウルで放映したことに対し、サム・アルトマンがSNSで反論した騒動も紹介されました。サムは、オープンAIは無料でAIを幅広く提供することにコミットしており広告収益もその一環だと主張する一方、Anthropicは富裕層向けの有料サービスに特化しつつ他社のビジネスのあり方に口を出そうとしていると批判しています。かねりんとしぶちょーは、両社の主張を聞いた上で、それぞれの企業のAIに対する価値観や立場の違いが色濃く表れているやり取りだと感想を述べました。かねりんは、オープンAIが誠実に見えてAnthropicが権威主義的に見えるという印象を語り、しぶちょーは、そもそもAnthropicがオープンAIから研究の安全性を重視して離脱した経緯を持つ組織であることを補足し、両社が持つAI観の違いがこうした応酬の背景にあると解説しています。
最後に紹介したのはオープンソースの音楽生成AI「ACE-Step V1.5」です。しぶちょーは、有償サービスのSuno AIと同等のクオリティで、テキストプロンプトからボーカルや歌詞、伴奏を含む完全な楽曲を生成でき、RTX3090クラスのGPUがあれば数秒で1曲生成できる爆速さが特徴だと説明しました。学習データがすべてライセンス済みのもので構成されているため著作権面でも比較的クリーンで、商用利用も可能とのことです。かねりんは前日にSuno AIに課金したばかりだったこともあり、タイミングの悪さに苦笑しつつ、こうした音楽生成AIが安易な収益目的で乱用されると質の低いコンテンツが増えてしまうという懸念も語られました。しぶちょー自身はポッドキャストのBGM用に生成を試したものの、狙った通りの抑制的な楽曲を作るのは難しかったという実体験も共有しています。
番組後半では、しぶちょーが取り組んでいるG検定の勉強会企画について進捗が語られました。ユーデミーなどの学習コンテンツを調べた結果、1トピック1時間程度で15トピックほどのボリュームが目安になりそうだと見積もり、まずはプレゼン資料を効率よく作る方法を研究してから講座を作成していく方針を説明しています。G検定の会場受験が年3回実施されることを踏まえ、番組1周年にあたる9月の会場受験をひとつの目標に設定し、そこから逆算して準備を進めていくことになりました。かねりんは、リスナーの中にも公式テキストを購入して受験の準備を始めている人がいることを紹介し、番組をきっかけに学びを実践に移すリスナーの熱量に触れながら、9月の目標に向けて自分たちも気を引き締めていきたいと締めくくっています。
目次(タイムスタンプ)
- 00:00 落ち着いて聞けるAIニュース速報回
- 00:56 Claude Opus 4.6と100万トークンの意味
- 05:15 長文入力の罠「Lost in the Middle現象」とは
- 08:37 SaaS株価が暴落?Anthropicショックの真相
- 15:06 ChatGPT-5.3 Codexと自己開発するAI
- 17:28 広告で煽られサム・アルトマンが激怒した件
- 28:00 Suno AIのライバル?ローカル爆速音楽生成
- 34:10 AI音楽の著作権問題とオープンソースの強み
- 45:51 フィジカルAIとSwitchBot×OpenClaw
- 50:16 G検定対策セミナー始動!9月合格への道
この回でわかること(Q&A)
Claude Opus4.6で何が変わったのですか?
コンテキストウィンドウが従来の約20万トークンから100万トークンへと5倍に拡大され、Geminiの水準に追いつきました。あわせてClaudeのオフィス業務向けエージェント機能「コーワーク」の拡張と、複数のAIがチームを組んで並行作業する「エージェントチーム」機能が加わったことも紹介されています。
ロストインザミドルとは何ですか?
長い文章をAIに入力した際に、文章の最初と最後の情報への注目度は高いままなのに、真ん中あたりの情報がうまく拾われなくなる現象のことです。コンテキストウィンドウが広がっただけではこの現象を防げないため、要約処理などを組み合わせた対策が重要だと説明されています。
Anthropicショックとは何ですか?
Claude Opus4.6の長いコンテキストへの対応と業務エージェント機能の拡張により、専用のSaaSが不要になるのではという見方が市場に広がり、関連するSaaS企業の株価が下落した現象を指します。しぶちょーは、責任の所在などの問題からSaaSが完全になくなることはないだろうとの見方も示しています。
AnthropicとオープンAIの間で何が起きたのですか?
AnthropicがオープンAIの広告手法を皮肉ったCMをスーパーボウルで放映し、これに対しサム・アルトマンがSNSで反論しました。サムは無料で広くAIを提供する姿勢を強調し、Anthropicは富裕層向けサービスに特化しつつ他社のビジネスに口を出していると批判しています。
ACE-Step V1.5とはどんなAIですか?
Suno AIと同等のクオリティを持つとされるオープンソースの音楽生成AIで、テキストプロンプトからボーカルや伴奏を含む楽曲を生成できます。RTX3090クラスのGPUがあれば数秒で1曲生成できる速さが特徴で、学習データがライセンス済みのもので構成されているため商用利用もしやすいとされています。
この回を聴く
「おちつきAIラジオ」は、日々のAIトピックを現役のAIエンジニア(しぶちょー)と元刑事のポッドキャストプロデューサー(かねりん)がやさしく解説する対談番組です。