【AI GALA登壇】バイブコーディングを卒業せよ!プロが教えるAIエージェントを自律的に動かすためのゴール設定(ep.40)
おちつきAIラジオ 第40回(EP.040)/配信日: 2026.02.06/再生時間: 00:54:33
この回の概要
今回は特別回で、2026年1月25日に名古屋のステーションAIで開催されたイベント「AI GALA」に登壇した際の公開収録音源を公開しています。ゲストは株式会社DNA AIリンクでAIエージェント「Devin」の推進部長を務める佐々木亮さんで、テーマは「2026年人とAIの役割分担はこう変わる 組織で活かすAIエージェント」です。この回を聴くと、AIエージェントDevinが実際の組織でどのように使われ、どれほどの効率化を生んでいるのか、そして今後チームの働き方がどう変わっていくのかがわかります。
まず佐々木さんは、Devinが2024年10月から11月ごろにベータ版として登場し、2025年12月には正式版として世界的に使われる標準サービスになったと紹介しました。GitHub CopilotやCursorなど、それまでのAIコーディング支援ツールがチャット形式のやり取りを中心としていたのに対し、Devinはゴールを与えると自律的にタスクを分解して最後までやり切ってくれる点が特徴だと説明され、これによってエンジニア一人で5人分から10人分の仕事をこなせるような事例が世界的に広がっていると紹介されました。あわせて、しぶちょーとかねりんが運営する「おちつきAIラジオ」の公式サイトを、Replitを使って4〜5時間ほどでほぼ自律的に作り上げた事例も紹介され、AIエージェントによる個人レベルの生産性の高さが話題になりました。
続いて佐々木さんは、DNA社内でDevinを使った具体的な事例を紹介しました。海外のオフショア開発会社に依頼して納品されたコードの磨き込みをDevinに任せたところ、社内のセキュリティチームが指摘する脆弱性の5割から6割をDevinが自動で発見・修正し、開発期間はおよそ半分、コストは3分の1程度まで削減できたということです。オフショア開発ではこれまでコミュニケーションの行き違いが課題になっていましたが、Devinが間に入ることでその負担が大きく軽減されたと語られました。
さらに、Devinが営業とエンジニアの橋渡し役として使われている事例も紹介されました。技術的な背景に詳しくない営業担当者がDevinに社内のソースコードを常時把握させておくことで、自治体案件などの追加開発の見積もりをその場で作成できるようになり、対応にかかる時間が従来の10分の1程度まで短縮されたということです。この背景には、DNAの創業者である南場智子氏が掲げた、AIを全面活用して社員数を半分にし、浮いた人員を新規事業に振り向けるという方針があり、個人単位の効率化だけでなく組織全体でAIエージェントをどう機能させるかが2026年の重要なテーマになると語られました。
Devinの使用感についても率直な意見が交わされました。かねりんが個人的にDevinを試したところ、名前がついて丁寧に挨拶してくるなど人間らしい印象があり、しぶちょーが得意とする厳しい指示の出し方、いわゆるパワハラプロンプトをしなくても素直に動いてくれると話題になりました。料金はACUという単位で従量課金される仕組みで、一見高く感じられるものの、人を雇う場合の時給や外注費と比較すると割安に感じられるという説明がありました。また、Devinには複数のタスクを同時並行で動かす上限がなく、Devinがさらに別のDevinへタスクを割り振ってチームリーダーのように機能する社内事例も紹介され、一人の担当者が非常に多くの仕事量をこなせるようになっている実態が語られました。
最後に話題は、AIエージェントが浸透した先の働き方の変化に及びました。各分野のスペシャリストがAIを使いこなすことで少人数のチームが大きな成果を出せるようになる一方、能力による格差がさらに広がるのではないかという懸念も共有され、しぶちょーが最近ディストピア小説を読み込んでいるというエピソードも紹介されました。あわせて、製造業など物理的なものづくりの現場では、後から修正が効きにくいためフロントローディングの発想が重要になる一方、AI活用そのものはまだ慎重になりがちだという業界差についても触れています。番組の最後には、佐々木さんが手がける社内ナレッジ共有ツール「リーダーズAI」の紹介や、近日開催されるテックガーラというイベントの案内、かねりんが手がけるポッドキャスト制作事業の紹介、公開収録ならではの臨場感あるやり取りで締めくくられました。
目次(タイムスタンプ)
- 00:00 オープニング:AI GALA登壇特別回
- 00:36 今回のテーマ「組織で活かすAIエージェント」
- 03:23 ゲスト紹介:DeNA AI Link 佐々木亮
- 07:01 2026年、個人の活用から組織の活用へ
- 08:35 世界初のAIエンジニア「Devin」がもたらした衝撃
- 13:50 オフショア開発をAIで磨き込む!コストと期間を半分にする手法
- 19:05 コミュニケーションのハブになるAIエージェントの可能性
- 24:42 DeNAの「AI All In」戦略と組織変革のリアル
- 32:15 セールスとエンジニアの溝をAIが埋める最新事例
- 38:44 ジュニアエンジニアとしてのDevin。コスト感と人件費の考え方
- 45:10 AI時代のスペシャリストの価値と「人」にしかできない役割
- 53:45 エンディング
この回でわかること(Q&A)
AIエージェントDevinとはどんなサービスですか?
2024年10月から11月ごろにベータ版が登場し、2025年12月に正式版として世界的に使われるようになったAIエージェントです。チャット形式のやり取りが中心だった従来のツールと異なり、与えられたゴールに向かって自律的にタスクを分解し、最後まで完遂してくれる点が特徴とされています。
DevinをDNA社内で使った具体的な成果はありますか?
オフショア開発会社から納品されたコードの磨き込みにDevinを使ったところ、社内セキュリティチームが見つける脆弱性の5割から6割を自動で発見・修正でき、開発期間はおよそ半分、コストは3分の1程度まで削減できたという事例が紹介されました。
Devinは営業とエンジニアの間でどのように活用されていますか?
技術的な背景に詳しくない営業担当者がDevinに社内のソースコードを常時把握させておくことで、自治体案件などの追加開発の見積もりをその場で作成できるようになり、対応にかかる時間が従来の10分の1程度まで短縮された事例が紹介されました。
DeNAが掲げる「AIオールイン」方針とは何ですか?
DNAの創業者である南場智子氏が掲げた方針で、AIを全面的に活用して社員数を半分にし、浮いた人員を新規事業やユニコーン企業創出に振り向けるという内容です。この方針が、組織単位でAIエージェントを機能させる必要性の背景にあると紹介されました。
Devinの料金体系はどうなっていますか?
ACU(エージェントが稼働した時間などに基づく単位)による従量課金制です。一見高く感じられますが、人件費や外注費と比較すると割安になる場合が多いという説明がされています。
関連リンク
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「おちつきAIラジオ」は、日々のAIトピックを現役のAIエンジニア(しぶちょー)と元刑事のポッドキャストプロデューサー(かねりん)がやさしく解説する対談番組です。