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[12月30日:速報回]AI驚き屋を斬る新制度始動/NotebookLM表対応/2回入力で精度UP/Atlas/政府1兆円(ep.29)

おちつきAIラジオ 第29回(EP.029)/配信日: 2025.12.30/再生時間: 01:16:12

この回の概要

今回は2025年12月29日深夜収録の速報会で、2025年最後の配信となる回です。NotebookLMの新機能、ChatGPT Atlasのセキュリティ課題、LLMの回答精度を上げる裏技論文、政府のAI投資1兆円のニュースなど、年末の小粒なAIニュースをテンポよく紹介しつつ、リスナーコメントの紹介やAIとの向き合い方についてのフリートークも展開する回です。

1つ目のニュースはGoogleのNotebookLMが表形式(スプレッドシート)の出力に対応したという話題です。これまで音声解説やプレゼン資料、マインドマップなどを自動生成できたNotebookLMに、読み込んだソースの内容を整理してスプレッドシート形式にまとめる機能が加わったことが紹介されました。しぶちょーは自身が持っていた6000ページ規模の機械工学便覧のPDFをまるごと300ソース分読み込ませて使っている実例を紹介し、ネット上の技術ブログの情報がAI生成コンテンツによって質が低下している現状を踏まえ、信頼できる一次情報を自分の手元データとして持つことの重要性を語りました。この流れで、長時間の音声を文字起こしするツールを自作(バイブコーディング)する構想についても雑談が広がっています。

2つ目はOpenAIのブラウザ「ChatGPT Atlas」のプロンプトインジェクション対策についてです。OpenAIは12月22日に、この種の攻撃を完全に解決することはできないという姿勢を示しており、強化学習を使った継続的な対策を続けていると説明されました。しぶちょーは入り口と出口の二重ブロックというセキュリティの基本構造を解説しつつ、AIブラウザ特有のリスクとして、必要がなければログアウトするなど利用者側の注意も呼びかけています。今後Googleが同様の対策を取り込んでAIブラウザ競争に参入してくるのではという予想も語られました。

3つ目はSNSで話題になった論文の紹介です。推論モードを持たないLLMに対して同じ質問を2回連続で入力すると回答精度が向上するという内容で、Gemini 2.0 Flashでは21%から97%まで向上したという結果が示されています。ただし対象は推論能力を持たない旧世代モデル(Gemini 2.0 Flash、GPT-4 Omni、Claude 3 Haiku、Sonnet 3.7、DeepSeek V3など)に限られ、最新モデルでも同様の効果があるかは未検証だと補足されました。この話題をきっかけに、番組ではリスナーが気になったAI関連の投稿に「おちつきAI」アカウントへのメンションとハッシュタグをつけて引用してもらい、番組側が「お茶(問題なし)」「コーヒー(注意が必要)」のスタンプで反応する新企画がその場で発案されました。

4つ目は政府がAI分野に1兆円を投資し、国産基盤モデルの開発強化とフィジカルAIの実装を目指すというニュースです。番組ではこの資金がどのような形で民間や研究開発に流れていくのか、そしてポッドキャストのようなメディア活動も何らかの支援対象になり得るのかといった雑談も交えつつ、来年もこうした政府の動きを追っていきたいと語られました。

番組後半ではリスナーコメントを紹介しています。おすすめAI書籍回で語られた「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」やかねりんの叫びに共感したという声を受け、AIに判断を委ねることの危うさについて掘り下げられました。AとBの選択で一度AIに意見を聞いてしまうと、AIと異なる判断をして失敗した際の後悔の大きさから、結局AIの判断に従わざるを得なくなるという心理的バイアスが紹介され、代わりに「死亡前死因分析(プレモータム分析)」という、想定される最悪の失敗とその原因をAIに考えさせてヒントを得る手法が提案されました。

また、速報会の方が深掘り会よりもテンポよく面白いと感じることがあるという二人の気づきや、しぶちょーが分割キーボードを購入した経緯にまつわるガジェット雑談も挟まれ、番組全体としては情報量と自然な会話のバランスを来年も探っていきたいと語られました。最後は、来年もリスナーの応援に応えながら番組を続けていきたいという抱負とともに、次回の深掘り会は1月5日収録・1月2日配信であることが告知されて締めくくられました。

目次(タイムスタンプ)

  • 00:00 オープニング:2025年最後の配信と誕生日の挨拶
  • 01:33 本日のトピック紹介:地味だけど重要な4つのニュース
  • 02:13 NotebookLMが表形式(スプレッドシート)出力に対応
  • 04:46 NotebookLMの中身はGemini?モデルの推論と挙動
  • 06:38 ソース300個活用術:『機械工学便覧』を読み込ませる
  • 09:58 生成AIによるネット情報の汚染と、本の信頼性が増す時代
  • 11:28 かねりんの決意「来年は言語化ハラスメントを目標に」
  • 12:40 Vibe Codingで自作文字起こしツールは作れるのか?
  • 15:37 ChatGPT Atlasの脆弱性:インジェクション対策は不可能?
  • 19:10 AIセキュリティの入り口と出口。なぜいたちごっこなのか
  • 22:21 OpenAIの広告ビジネスとAIブラウザ戦線の今後
  • 23:53 驚きの論文:同じ質問を2回繰り返すとLLMの精度が向上
  • 28:38 SNSの「切り抜き情報」に注意。推論能力なしモデルの特性
  • 29:21 新発明!リスナー参加型「お茶とコーヒー」判定ルール
  • 34:06 しぶちょー36歳の誕生日。パートナーとしての二人の絆
  • 38:04 日本政府がAIに1兆円投資。フィジカルAIと国産LLM
  • 41:15 おちつきAI反省会:Spotifyのおすすめから広がる輪
  • 43:24 ガジェット談義:分割キーボードとHHKB、どっちが正解?
  • 49:02 特殊配列の罠。体が汎用性を失う自作キーボードの恐怖
  • 57:21 来年の抱負:ReplitでVibe Codingをマスターする
  • 59:02 エンディング:2026年も落ち着いて過ごしましょう

この回でわかること(Q&A)

NotebookLMの新機能「表形式出力」とはどんな機能ですか?

読み込ませたドキュメントの内容をもとに、AIが自動でスプレッドシート形式の表を作成してくれる機能です。番組では機械工学の専門書600ページ超をソースとして読み込ませ、百科事典のように使えると紹介されています。

ChatGPT Atlasのプロンプトインジェクション対策は完全にできますか?

できません。OpenAIは12月22日に、プロンプトインジェクション攻撃を完全に解決することはまずないという姿勢を示しており、強化学習を使った継続的な対策でイタチごっこを続けていると説明されています。

同じ質問をLLMに2回入力すると回答精度が上がるというのは本当ですか?

紹介された論文では、推論モードを持たない旧世代モデルに限り効果が確認されており、Gemini 2.0 Flashでは正答率が21%から97%に向上した例があります。ただし最新モデルでも同じ効果があるかは未検証だと番組内で補足されています。

おちつきAIラジオの新しいリスナー参加企画とはどんなものですか?

気になったAI関連の投稿に「おちつきAI」アカウントへのメンションとハッシュタグをつけて引用リポストしてもらうと、番組側が「お茶(問題なし)」または「コーヒー(注意が必要)」のマークで反応するという企画です。

AIに判断を任せることの危険性は何ですか?

一度AIに意見を聞いてしまうと、AIと異なる判断をして失敗した際の後悔が自分だけで決めた場合より大きくなる心理的バイアスから、結局AIの判断に従わざるを得なくなるとされています。代わりに、想定される最悪の失敗とその原因をAIに考えさせる「死亡前死因分析」という手法が提案されています。

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「おちつきAIラジオ」は、日々のAIトピックを現役のAIエンジニア(しぶちょー)と元刑事のポッドキャストプロデューサー(かねりん)がやさしく解説する対談番組です。