【公開収録】AI宿題問題・自作グッズ・クイズ大会・ゲスト対談/会場の熱気と共に送る、盛りだくさんの2時間SP (ep.24)
おちつきAIラジオ 第24回(EP.024)/配信日: 2025.12.12/再生時間: 01:43:48
この回の概要
今回は「おちつきAIラジオ」初の公開収録回で、来場リスナーから寄せられた「落ち着かないトピック」への回答、これまでの深掘り会を振り返るクイズ企画、しぶちょーが試作したポッドキャストグッズの披露、ゲストとの対談を収めた特別編です。この回を聴くと、リスナーが日常のAI利用でつまずくポイントや、番組がこれまで扱ってきたAIの基礎知識をクイズ形式で総復習できます。
最初に読み上げられたお便りでは、しぶちょーの健康状態を心配する声のほか、AIブラウザ競争についての質問が紹介されます。かねりんは、ChatGPTのAtlasが出てきても最終的にはGoogleが検索を押さえるだろうという見立てを語り、Gemini搭載のGoogle検索がAI検索として急速に精度を上げていることを紹介します。一方でChatGPT側もAmazonなどの外部アプリ連携を進めているため、チャット体験自体は今後変わっていくだろうという見通しも語られました。
続いて、対話型AIに入力する際にエンターキーが改行になるか送信になるかツールごとにまちまちで落ち着かないというお便りに対し、かねりんは外部メモアプリで文章を作ってから貼り付ける方法を推奨します。AIツールの使い分けについては、しぶちょーが今年ChatGPT Proを契約したが、GeminiでDeep Researchができるようになってから解約し、GeminiとClaudeに乗り換えた経緯を語り、現在はGeminiが性能面で突出していると評価します。ダークホースとなりうるサービスについては、DeepSeekのようなオープンソース路線の中国系AIが挙げられる一方、セキュリティ面で企業利用は難しいという課題も指摘されます。
子どもの人権作文の宿題をAIにそのまま書かせて入賞してしまったというお便りからは、AIと教育の関係についての議論に発展します。かねりんは、AIでキーワード出しをしながら標語を作った経験を紹介しつつ、AIに聞けば答えが出てしまう課題設計そのものの限界や、AI利用の年齢制限をきちんと確認する必要性について語ります。また、生成AI時代の言葉の扱い方をテーマにした今井むつみ氏と松尾豊氏の対談本が紹介され、AIが捉える言葉と人間が捉える言葉の違いを意識しながらAIを使う重要性が語られました。
しぶちょーは、番組の音声を専用のMP3プレイヤーモジュールで再生するポッドキャスターグッズの試作機を会場で披露します。安価な電子部品にSDカードを差し込むだけでエピソードを丸ごと再生できる仕組みで、あえてラジオのようにガビガビの音質にすることで、その場でしか聞けない体験に価値を持たせるというアイデアです。部品選定や構成の検討にもAIを活用したことが語られ、専門知識がなくてもAIに聞きながら物理的なものづくりができることが示されました。
クイズ企画では、NotebookLMに過去の深掘り会の音声をすべて読み込ませて自動生成した4択問題10問が出題されます。出題内容は、AIが抜け穴を突いて報酬を得るリワードハッキング、囲碁AIのアルファ語ゼロからアルファゼロ・ミューゼロへの進化の違い、DeepSeekショックがNVIDIA株価急落を招いた背景、OpenAIの論文が示すハルシネーションの原因、3Dモデル生成ツールHyper3Dの技術的な工夫、学習とRAGの違い、画像生成AI SEEDREAM 4.0が日本語話者に使いやすい理由、拡散モデルの仕組み、フューショットプロンプティング、マルチモーダルの意味など、これまでの放送内容の復習になっています。全問正解の来場者には唐揚げ先生の著書「教えて唐揚げ先生 初めての生成AI」がプレゼントされました。
後半では、しぶちょーとかねりんが出会うきっかけとなった名古屋のポッドキャストイベントを共催した牛若さんがゲストとして登壇します。牛若さんが二人しゃべり番組「工業高校農業部」を15年来の友人と続けている経緯や、互いに見下し合いながらも円満に続く相方関係、リスナーを内輪の教室のクラスメイトのように感じてもらう番組作りの考え方が語られます。再生速度や聞き方についての雑談も交わされ、しぶちょーは自分の番組を等倍で2回聞く人が多いこと、かねりんは1.5倍速で聞き直すことなどが紹介されました。
最後は、番組のオープニングがラジオ番組「ジェットストリーム」にインスピレーションを受けて作られたことや、収録環境の違い、そして番組が大切にしている「本質と寝言」という口癖について語られます。表面的な建前トークではなく、本音で語り合う空間であることが番組の魅力だとまとめられ、公開収録は締めくくられました。
目次(タイムスタンプ)
- 00:00 オープニング:健康診断の衝撃結果と公開収録の熱気
- 15:20 AIブラウザ戦争:Googleの復権と年末のOpenAI動向
- 22:15 Enterキーで送信しちゃう問題とAIへの長文入力のコツ
- 30:45 中国AI「DeepSeek」はダークホースになり得るか
- 40:10 夏休みの宿題をAIに丸投げして優秀賞を取る是非
- 58:20 思考の言語化:自分をAIクローン化するライフハック
- 65:50 【新グッズ】物理的に聴く!?「おちつきAIボタン」
- 85:40 NotebookLM作成「おちつきAI中間テスト」に挑戦
この回でわかること(Q&A)
DeepSeekショックとは何ですか?
高性能なGPUがなくても効率的なAIモデルが作れることを示し、NVIDIAの株価を急落させた出来事です。番組内のクイズでも取り上げられ、投資家に大きな衝撃を与えた事例として紹介されています。
RAG(検索拡張生成)とAIの学習は何が違いますか?
学習はAIのパラメータ自体を書き換えるのに対し、RAGはパラメータを更新せず、質問のたびに外部の情報を参照して回答を生成する仕組みだと番組内で説明されています。
AIのハルシネーション(誤った回答)はなぜ起きるのですか?
番組で紹介されたOpenAIの論文によると、人間の評価が自信満々な回答を高く評価する傾向があり、AIがそれに最適化してしまうことが原因だと説明されています。
フューショットプロンプティングとは何ですか?
AIにいくつかの例題を見せることで回答の精度を上げるプロンプトエンジニアリングの手法です。プロンプトエンジニアリングの初期に発見された手法として番組内で紹介されました。
対話型AIに入力するときのエンターキー問題にはどう対処すればいいですか?
番組では、外部のメモアプリで文章を書いてから貼り付ける方法が紹介されています。ツールごとにエンターキーが改行になるか送信になるかが異なるため、事前にテキストを完成させてから貼り付けるのが確実だと説明されています。
この回を聴く
「おちつきAIラジオ」は、日々のAIトピックを現役のAIエンジニア(しぶちょー)と元刑事のポッドキャストプロデューサー(かねりん)がやさしく解説する対談番組です。