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[12月9日:速報回]AIを使うとバカになる?MIT論文の衝撃とDeepSeek V3.2が破壊する価格競争の行方 等(ep.23)

おちつきAIラジオ 第23回(EP.023)/配信日: 2025.12.09/再生時間: 00:59:01

この回の概要

今回は2025年12月8日収録の速報回で、この週に話題になったAIニュースを5本まとめて取り上げています。この回を聴くと、中国DeepSeekの新モデルの実力とコスト面での特徴、OpenAIがGoogleに対して出したコードレッド宣言の背景、GoogleのAIエージェントが誤ってハードディスクを全削除した事故の詳細、Google Antigravityの料金体系変更、そしてAIの使用が思考力に与える影響を調べた研究まで、幅広いトピックの要点が分かります。番組ではその都度しぶちょーとかねりんが実体験や率直な感想を交えながらテンポよく解説します。

1つ目はDeepSeek V3.2とその高性能版V3.2 Specialのリリースです。開発元は性能がGPT5やGemini 3.0 Proに匹敵すると発表しており、思考モードの切り替えや外部ツールとの連携機能が強化されたことが紹介されます。特にV3.2 Specialはトークン消費量が多い代わりに国際数学オリンピックで金メダル相当の複雑なタスクをこなせるとされます。最大の特徴はAPI価格の安さで、100万トークンあたりの価格がGPT5の1.25ドルに対しV3.2は0.28ドル、Gemini 3.0の約2ドルと比べても大幅に安く、しぶちょーは検証用途で個人的に活用していることを明かします。かねりんはこうした低価格モデルの存在が他社の値下げ圧力になっている点に注目します。

2つ目はOpenAIがGoogleに対して社内でコードレッド宣言を出したというニュースです。コードレッド宣言はもともと2022年にChatGPTの台頭を受けてGoogleが社内で出したもので、今回はその立場が逆転した形になります。背景にはGemini 3のベンチマークスコアがGPT 5.1を上回ったことがあるとされ、開発リソースをChatGPTの性能向上に集中させる方針が取られ、年内にGPT5.2がリリースされる可能性も語られます。対照的にAnthropicは法人収益が全体の8割を占める安定した収益構造と、コーディングや文章作成に特化した戦略により、GoogleやOpenAIのような一般消費者向けの開発競争から距離を置いていることが説明され、CEOの発言として「恵まれた立場にいる」というコメントも紹介されます。

3つ目はGoogleのAIコーディングツールAntigravityが、開発者の許可なくDドライブ全体を削除してしまった事故です。アプリ開発中にサーバー再起動のためキャッシュ削除を指示したところ、AIが対象ディレクトリを特定のフォルダではなくドライブ全体に誤って拡大指定してしまい、データは復旧できなかったことが説明されます。AIは誤りを認めて謝罪したものの、都度の承認を求めずに完了まで自動で動き続けるモードが使われていたことが原因とされ、しぶちょーは強い権限を与える際にはこまめに承認プロセスを挟む必要性を指摘します。

4つ目は、そのGoogle Antigravityの利用上限が変更されたというニュースです。無料プランは以前の3時間ごとのリセット制から週単位で利用枠が付与される形に変わり、有料プランは利用上限が引き上げられた上で上限到達後も5時間ごとにリセットされる仕組みになったことが紹介されます。Googleのアカウントプランと連動して利用できる点や、経営が不安定とされる競合Cursorからの乗り換えを狙った戦略である可能性が語られます。

5つ目は、AIの使用が人間の思考力に与える影響を調べた研究の紹介です。ChatGPTを使って文章を作成したグループは、検索エンジンのみを使ったグループや何も使わなかったグループと比べて脳の活動レベルが明らかに低下していたという結果が報告されます。被験者は54人と限定的であるものの、文章の質の低下や、AIを使う前の状態になかなか戻れない傾向も確認されたと紹介されます。しぶちょーは自身の体験を踏まえ、文章を考える力は語彙力や論理的思考に直結するとして、AIに頼ることで長文を読み書きする力が失われていく危険性を指摘し、あえて長く複雑な文章に骨太に取り組む姿勢の価値を語ります。かねりんは、AIに委ねる部分を能動的かつ自覚的に選び取ることの重要性に触れ、対話は生身の人間との関わりを大切にしたいという考えを述べます。

目次(タイムスタンプ)

  • 00:00 オープニング:2025年12月のAIニュース速報
  • 01:03 激安で高性能?DeepSeek V3.2のリリース
  • 10:05 Gemini猛追でOpenAIが「コードレッド」宣言
  • 19:30 泥沼の戦いを静観するAnthropicの独自路線
  • 26:40 恐怖!GoogleエージェントがHDDを全消去
  • 34:52 Anti-Gravityの利用上限変更と有料化
  • 41:25 「AIを使うとバカになる?」話題の論文を斬る
  • 46:21 言葉の壁と論理的思考力の低下について
  • 51:41 AI時代を生き抜く「骨太」な思考と行動とは
  • 59:12 エンディング:フィジカルAIへの備え

この回でわかること(Q&A)

DeepSeek V3.2の特徴は何ですか?

中国のAIスタートアップDeepSeekが公開した新モデルで、性能はGPT5やGemini 3.0 Proに匹敵すると発表されています。最大の特徴はAPI価格の安さで、100万トークンあたりの価格がGPT5よりも大幅に低く設定されています。

OpenAIがコードレッド宣言を出した理由は何ですか?

GoogleのGemini 3のベンチマークスコアがGPT 5.1を上回ったことが背景にあるとされています。社内で他の開発を一旦止め、ChatGPTの性能向上に集中する方針が取られたと説明されています。

AnthropicはOpenAIやGoogleの開発競争にどう対応していますか?

Anthropicは法人向け収益が全体の8割を占める安定した収益構造を持ち、コーディングや文章作成に特化した戦略を取っているため、GoogleやOpenAIのような激しい開発競争から距離を置いていると番組内で説明されています。

Google AntigravityがDドライブを削除した事故はなぜ起きたのですか?

開発者がキャッシュファイルの削除を指示したところ、AIエージェントが対象ディレクトリを誤ってドライブ全体に拡大指定してしまい、データが復旧できなくなったとされています。承認を都度確認しない自動実行モードが使われていたことが要因として挙げられています。

AIを使うと思考力が落ちるという研究はどんな内容ですか?

ChatGPTを使って文章を作成したグループは、検索エンジンのみを使ったグループや何も使わなかったグループに比べて脳の活動レベルが明らかに低下していたという研究結果が紹介されています。被験者数は54人と限定的ですが、AIに頼ることで文章を考える力や長文を読み書きする力が失われる可能性が指摘されています。

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「おちつきAIラジオ」は、日々のAIトピックを現役のAIエンジニア(しぶちょー)と元刑事のポッドキャストプロデューサー(かねりん)がやさしく解説する対談番組です。