エピソード一覧

AI検定「G検定・E資格」合格者だけが入れる秘密のコミュニティの中で起きていること(ep.20)

おちつきAIラジオ 第20回(EP.020)/配信日: 2025.11.28/再生時間: 01:14:31

この回の概要

今回はAIを学ぶための資格試験をテーマに、しぶちょーとかねりんがAI系の各種検定を紹介しながら、資格ビジネスの見分け方まで掘り下げる回です。この回を聴くと、AI初心者が最初に取るべき資格は何か、資格取得にどれくらいの時間がかかるか、そして怪しい資格ビジネスをどう見分ければいいかが分かります。

まず紹介されるのは、一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施するG検定です。AIとディープラーニングの基本的な活用リテラシーを試す試験で、AIの歴史や定義、生成AI以外のディープラーニング・機械学習の手法まで含めて網羅的に学べる点が特長として語られます。2017年から続く歴史ある検定で、近年は開催回数が増え、2026年はオンライン年6回、会場開催年3回の計9回実施される予定であることも紹介されます。しぶちょー自身、番組を始める前にG検定に合格していたというエピソードも語られます。

さらに、G検定の上位資格にあたるE資格(AI実装スキルを試す資格)についても解説が入ります。E資格は受験前に指定の認定講座を修了する必要があり、講座費用は10万円前後かかることが多いものの、教育訓練給付金制度を使えば国から費用の一部が補助される場合もあると紹介されます。ただし給付金の申請にはハローワークでのキャリアカウンセラー面談などの手続きが必要で、しぶちょーは実際に利用した際の煩雑さを率直に語ります。あわせて、統計学・データ分析のスキルを試す統計検定にも話が及びます。統計検定は転職エージェントの間でAIエンジニアやデータサイエンティストの実力を測る指標として評価される資格だとしぶちょーは説明し、1級は大学院レベル、2級は大学レベル、3級は高校数学レベルとされていることが紹介されます。

一方、気軽に取れる入門資格として、一般社団法人生成AI活用普及協会(GUGA)が運営する生成AIパスポートも紹介されます。生成AIに特化したリテラシーを問う試験で、G検定ではカバーしきれない生成AIの法令部分も扱っている点が特長です。かねりんは実際に教本を購入したものの序盤で読むのをやめてしまったと明かし、しぶちょーとのやり取りを通じて実際の学習時間の感覚がテンポよく語られます。

話は資格ビジネスの構造にも及びます。しぶちょーは、資格試験は一度問題を作れば流用でき、電子化すれば在庫もかからないため利益率が高く、受験者が増えるほどコストが変わらないスケールメリットの強いビジネスだと説明します。さらに、合格者が増えて資格の信頼度が上がるほど新たな受験者を呼び込むという好循環に入れば、より一層収益が伸びていく構造になるとも語られます。その上で、怪しい資格を見分けるポイントとして、運営主体が一般社団法人などの非営利法人か、それとも法人格を持たない任意団体かを確認することを勧めます。任意団体が実質的に企業のビジネスとして資格を運営しているケースもあり、株式会社が前面に出ている資格や、個人名を冠しただけのファン向け資格には注意が必要だと指摘されます。

G検定については、合格者だけが参加できるコミュニティ「CDLE(シードル)」の存在も紹介されます。しぶちょー自身、CDLEを通じて子供向けAIゲームの制作や大阪万博でのパビリオン出展、高専生向けのディープラーニングコンテストの審査員、静岡県とJDLAが連携したAIセミナーの講師選出など、幅広い活動につながっていると語ります。エンジニア以外にも医師や弁護士などさまざまな職種の人が参加しており、名古屋支部が特に活発だといい、しぶちょー自身が番組を始めるきっかけもCDLEのコミュニティ内での発信だったと明かされます。資格が単なる知識証明にとどまらず、継続的なコミュニティ形成のゲートとして機能している点が評価されます。

最後に、G検定合格に必要な勉強時間はAI初心者でおおよそ30から50時間程度であることが語られ、番組では2026年3月の会場開催を目安にG検定を目指すことが提案されます。オンライン受験は自宅でカンニング用のメモを見ながら受けられてしまうという懸念があり信頼性に課題があるとされ、合格の証明としては会場受験の方が望ましいという見解も示されます。番組独自の教材や試験対策コーナーの構想にも触れつつ、資格を体系的な学びのきっかけとして活用することの意義が改めて確認される回となっています。

目次(タイムスタンプ)

  • 00:00 オープニング:日々のニュースに疲れたあなたへ
  • 00:29 今回のテーマ「資格取得でAIを勉強しよう」
  • 01:50 資格はゴールではなく「知識の地図」である
  • 09:50 まずはこれ!AI全般を学ぶ「G検定」とは
  • 19:50 実装力を証明する「E資格」と助成金の活用法
  • 26:00 転職のリアル?現場で評価される「統計検定」
  • 31:19 超初心者向け!「生成AIパスポート」の魅力
  • 36:10 要注意!資格ビジネスの仕組みと怪しい検定の見分け方
  • 48:30 合格者だけの特権!AIコミュニティ「CDLE」の世界
  • 57:10 3月試験に向けて!受験宣言
  • 66:50 公開収録のお知らせとエンディング

今回の要チェックキーワード

G検定(ジェネラリスト検定)
JDLAが実施するAIの基礎知識試験。ディープラーニングの概念や活用事例を幅広く問う、ビジネス層向けの資格。
E資格(エンジニア資格)
JDLAが認定する「AI実装者」向けの技術資格。ディープラーニングの数式理解や実装力が求められ、G検定よりも高度。
生成AIパスポート(Generative AI Passport)
生成AIを安全・効果的に使うための基礎知識を問うオンライン試験。プロンプト、著作権、リスク理解などをカバーした初心者向け資格。
JDLA(Japan Deep Learning Association)
日本ディープラーニング協会。AI・ディープラーニングの普及と産業活用を推進する団体で、G検定・E資格の運営元。
CDLE(Community of Deep Learning Evangelists)
JDLAの合格者コミュニティ。検定取得者が交流し、勉強会やイベントを通じてスキル向上やネットワーク形成を行っている。
GUGA(G検定・Uppers・Graduate・Association)
G検定合格者を中心とした有志コミュニティ。学習会や情報交換が活発で、AI活用の裾野を広げる活動をしている。
DS検定(データサイエンス検定)
日本統計学会などが運営するデータサイエンスの基礎スキル検定。統計、データ分析、AIリテラシーなどを幅広くカバー。
統計検定(Statistics Test)
統計学の理解度を測る認定試験。統計の基礎から専門レベルまで段階的に用意され、データ分析職の登竜門として広く知られている。 —----------------------------

この回でわかること(Q&A)

AI初心者が最初に取るべき資格は何ですか?

番組ではG検定が最もおすすめされています。日本ディープラーニング協会が実施する検定で、AIの歴史や基礎知識を網羅的に学べるうえ、合格者だけが参加できるコミュニティCDLE(シードル)にもつながる点が評価されています。

G検定の勉強時間はどれくらい必要ですか?

番組内では、AIの知識がない初心者の場合、目安としておよそ30から50時間程度と語られています。1日1時間の学習でも2、3ヶ月あれば合格を狙える計算になるとされています。

G検定と生成AIパスポートの違いは何ですか?

G検定はAI全般とディープラーニングの基礎を幅広く扱う資格で、日本ディープラーニング協会が運営しています。一方、生成AIパスポートは生成AIに特化した入門的なリテラシー資格で、一般社団法人生成AI活用普及協会(GUGA)が運営しており、G検定ではカバーされない生成AIの法令部分も扱っています。

怪しいAI資格ビジネスを見分けるにはどうすればいいですか?

番組では、資格の運営主体が一般社団法人などの非営利法人か、それとも法人格を持たない任意団体かを確認することが一つの指標として紹介されています。任意団体を隠れみのにして実質的に企業がビジネスとして運営しているケースには注意が必要だと説明されています。

統計検定はAIエンジニアの転職に役立ちますか?

番組では、転職エージェントの間でG検定やE資格よりも統計検定の方が実力の指標として見られる傾向があると紹介されています。特に2級以上を持っていると評価が上がり、1級は大学院・研究者レベルとされています。

関連リンク

この回を聴く

「おちつきAIラジオ」は、日々のAIトピックを現役のAIエンジニア(しぶちょー)と元刑事のポッドキャストプロデューサー(かねりん)がやさしく解説する対談番組です。