[11月11日:速報回]SiriがGeminiに!?/Gemini新機能/AIブラウザ脆弱性警告/中国Moonshot AI/arXiv査読なしで掲載不可へ (ep.15)
おちつきAIラジオ 第15回(EP.015)/配信日: 2025.11.11/再生時間: 01:02:26
この回の概要
今回は2025年11月10日収録の速報回で、この1週間のAIニュース5本をテンポよく紹介しています。取り上げるのは、Geminiディープリサーチのメールとドライブ接続、AppleがSiriの次期バージョンにGoogleのGeminiを採用する可能性、論文投稿サイトarXivがコンピューターサイエンス分野のレビュー論文・ポジションペーパーを査読なしでは掲載不可にした件、中国のムーンショットAIによるオープンソースの大規模モデル「Kimi K2 Thinking」の公開、そしてAIブラウザ「ChatGPT Atlas」に見つかった脆弱性についてです。聴くと、各ニュースの背景と、しぶちょーとかねりんの受け止め方、実務での注意点がわかります。
最初のトピックは、Geminiディープリサーチが検索先としてメールとドライブを設定できるようになったというニュースです。しぶちょーは実際に自分のメールから過去のやり取りをまとめさせようとしたところ、広告メールやメルマガに含まれる名前まで拾ってきてしまい、うまく使いこなすにはまだ工夫が必要だと語ります。あわせて、ChatGPTのディープリサーチには回数制限がある一方でGeminiはほぼ制限なく使えること、日本語の文章作成ではClaudeが優れていると感じていることなど、二人が日頃使い分けているAIツールの使用感も語られます。かねりんは同じ内容をGPT・Gemini・Claudeに調べさせた際、Claudeが最も時間をかけて多くのソースを調べていたと紹介し、どのAIにもハルシネーションのリスクがあるため裏取りが欠かせないという話に発展します。
続いて紹介されるのは、Appleが次期SiriにGoogleのGeminiを採用する方向で動いているという報道です。コスト面が決め手になったとされ、しぶちょーはApple自身のAI開発が後手に回っている現状や、現行のApple Intelligenceがあまり役に立っていないという厳しい評価を述べます。二人ともApple信者を自認しつつ、今後Appleが独自のAIで驚かせてくれることを期待したいと話しています。
三つ目は、論文投稿サイトarXivが、コンピューターサイエンス分野のレビュー論文やポジションペーパーについて、査読なしでは掲載できないようにしたというニュースです。背景には生成AIによる粗悪な論文の急増があり、少人数の調査で強引な結論を導くような論文がAI関連分野で目立って増えていることが説明されます。しぶちょーはネット上のテキスト全体が生成AIの文章で汚染されつつある現状に触れつつ、逆に自分らしい文章を書き続けられる書き手が今後は際立って信頼されるようになるのではないかという見方を示します。
四つ目のトピックは、中国のムーンショットAIが公開した1兆パラメータ規模のオープンソースモデル「Kimi K2 Thinking」です。GPT-5やClaudeの性能を上回るとされ、しぶちょーは開発元がDeepSeekとは別会社であることを説明します。あわせて、中国発のAIサービスが日本法人を通じて日本製をうたって展開されているケースがある点にも注意を促し、AI関連の発信者に届く案件依頼の裏側についても語られ、宣伝を引き受ける際は提供元をきちんと調べる重要性が強調されます。
五つ目は、AIブラウザ「ChatGPT Atlas」に脆弱性が見つかり、専門家が注意喚起しているというニュースです。クリップボードインジェクションの危険性や、個人情報を保持しすぎるリスクが指摘されており、パスワードやクレジットカード情報などをAIブラウザに入力するのはまだ時期尚早だという結論で一致しています。あわせて、Perplexityが提供するAIブラウザについても信頼性への懸念が語られ、Googleが本格参入するまでは様子見が賢明だという見解が示されます。
最後に、しぶちょーが実際に使ってよかったAI活用法として、Claudeの「スキルズ」機能を紹介しています。自分が過去に書いたポッドキャスト原稿を20本ほど読み込ませることで、自分の話し方の特徴や語彙の傾向をClaudeに分析させ、「しぶちょー風」の原稿の叩き台を作れるスキルとして登録した体験が語られます。完璧な文章にはならないものの、たたき台としての効率化には十分使えるという実感が共有され、資料作成などにも応用できるツールとして紹介されています。
目次(タイムスタンプ)
- 00:00 オープニング&今週のAIニュース速報(01:12) ① GeminiディープリサーチがGmail・ドライブ連携(02:25) 使ってみた感想。メルマガも拾ってしまいイマイチ?(05:24) AI使い分け論:ChatGPTよりClaudeが文章に強い?(07:40) ディープリサーチにも「ハルシネーション」はある(09:37) ② Apple、次期SiriにGoogle Gemini採用か(10:45) Apple信者しぶちょー、Apple Intelligenceに嘆く(12:37) スマホにAIは本当に必要か?(15:25) ③ AI生成論文の急増で「アーカイブ」が査読必須に(17:06) なぜAI分野の粗悪な論文が増えるのか?(20:52) ネット検索の「テキスト汚染」とどう向き合うか(22:46) AIには真似できない「しぶちょー構文」とは(24:34) ChatGPT「アダルト解禁」で下ネタ汚染が始まる?(25:27) ④ 中国ムーンショットAI「キミ」がGPT-5超え?(29:25) AI案件の裏側:「日本製AI」を名乗る中国企業(34:10) AI発信者が怪しい案件に引っかからないためには(38:20) ⑤ AIブラウザ「ChatGPT Atlas」に脆弱性発見(40:07) AIブラウザ戦争は「驚き屋さん」発見ゲーム(42:15) ポッドキャスターの職業病?「顎の下がつる」話(46:43) 今週のAI活用法:「Claudeスキルズ」が超便利(48:59) 過去原稿を読み込ませ「しぶちょー風AI」を作る(55:05) イベント告知①:11/21(金) 沼津AI活用セミナー(58:33) イベント告知②:11/29(土) おちつきAI公開収録(1:01:49) エンディングトーク
この回でわかること(Q&A)
Geminiディープリサーチはメールやドライブを検索できますか?
はい、2025年11月からディープリサーチの検索先としてGmailとGoogleドライブを設定できるようになりました。ただし番組内では、広告メールなど無関係な情報まで拾ってしまうケースが紹介されており、使いこなすには工夫が必要だと語られています。
AppleのSiriは今後Google Geminiで動くようになりますか?
報道によると、Appleは次期SiriにGoogleのGeminiを採用する方向で進めており、コストが決め手になったとされています。番組ではAppleのAI開発の遅れを指摘する声が上がっています。
なぜarXivはコンピューターサイエンス分野のレビュー論文を査読なしで掲載できなくしたのですか?
生成AIによって作られた粗悪な論文が急増したためです。少人数の調査で強引な結論を導くような論文がAI関連分野で目立って増え、サイトの信頼性を保つために査読を必須にする流れになったと説明されています。
Kimi K2 Thinkingとはどんなモデルですか?
中国のムーンショットAIが公開した、1兆パラメータ規模のオープンソースモデルです。GPT-5やClaudeの性能を超えるとされており、DeepSeekとは別会社が開発したものです。
ChatGPT AtlasなどのAIブラウザは安全に使えますか?
番組では脆弱性が指摘されており、クリップボードインジェクションのリスクや個人情報の保持リスクが紹介されています。パスワードやクレジットカード情報を入力するのはまだ早いという見解が示されています。
この回を聴く
「おちつきAIラジオ」は、日々のAIトピックを現役のAIエンジニア(しぶちょー)と元刑事のポッドキャストプロデューサー(かねりん)がやさしく解説する対談番組です。