[11月4日:速報回]Canva独自AI/Seed 3D 1.0論文/AIに仕事を奪われ不幸になる?/Manus便利/11月29日に公開収録イベント開催(ep.13)
おちつきAIラジオ 第13回(EP.013)/配信日: 2025.11.04/再生時間: 01:21:27
この回の概要
今回は「おちつきAIラジオ」の速報会で、2025年11月3日深夜に収録されました。Canvaの独自AIモデルとAffinityの無償統合、バイトダンスの3D生成モデルSeed3D 1.0、ブルーカラービリオネア現象やビルゲイツの発言・Amazonの人員削減に見るAIと雇用の構造変化、AIエージェントManusの活用事例、そして番組初のリアルイベント開催という5つのトピックを扱っています。この1週間に出たAI関連ニュースの要点と、しぶちょーとかねりんがそれぞれどう受け止めたかがわかる回です。
最初のトピックはCanvaです。デザインツールのCanvaが、レイヤー構造や配色・フォントなどデザインの複雑さを理解し、数秒で編集可能なデザインを生成できる独自AIモデルを発表しました。しぶちょーは、これまでCanva内蔵の画像生成が既存モデルを間借りしたような品質の低さだったため使っていなかったが、独自モデルで本命の機能が実現するかもしれないと期待を語ります。あわせて、買い切り型デザインツールでAdobeのジェネリック品ともいえるAffinityをCanvaが買収し、Canva内で無償利用できるようにしたことも紹介され、値上げが続くAdobeのサブスクリプションから抜け出したいという話で盛り上がりました。かねりんは、AI以前の問題としてCanvaのテンプレートは海外チックなデザインが多く、日本のシーンに馴染みにくいという課題も指摘しています。
2つ目はバイトダンスが発表した3D生成モデルSeed3D 1.0です。技術的な構成はVAEと潜在拡散モデルを組み合わせたもので、以前紹介したHyper3Dと大きくは変わらないものの、ロボットの動作シミュレーションなどで使う精密な3Dアセット生成に特化している点が特徴だと説明されました。ここから話は3Dプリンターやフィギュア化、身の回りの物をスキャンしてデータ化し手放したいという欲求といった雑談にも広がり、一般の人がこの技術にどう驚けばいいのかという素朴な疑問も語られました。
3つ目はAIと雇用に関するニュースをまとめて紹介する内容です。アメリカでは肉体労働者であるブルーカラー層の収入が上昇する「ブルーカラービリオネア現象」が記事になっており、ビル・ゲイツはAIがほとんどの仕事を代替し人間は週2日しか働かなくなると警告し、Amazonは1万4千人の人員削減を発表しました。しぶちょーは、AIが仕事を代替しても富が再分配される仕組みがなければ、恩恵を受ける一部の人と職を失う人との格差が広がると指摘します。一方かねりんは、これまでも技術の進化で仕事が入れ替わってきたように、AIによって新しい仕事や人間らしい創造的な役割が生まれていくのではないかという見方を示し、両者の視点の違いが対比されました。
4つ目はAIエージェントManusの活用事例です。しぶちょーはManusとNotionをMCPで連携させ、毎朝AIニュースを自動収集して要約し、Notionのページに書き込む仕組みを運用していると紹介します。さらに、ポッドキャストの音声を読み込ませてタイムスタンプ付きの概要欄やタイトル、SNS投稿文までまとめて自動生成できることも実演しており、かねりんが日頃感じていた概要欄作成の負担を解消できる可能性があるとして関心を示しました。Manusは1年分のプランに課金済みで、登録時に付与されるクレジットの範囲でも十分に使えるという実感も共有されています。
最後に、番組初のリアルイベント開催が告知されました。11月29日土曜日18時から20時まで、原宿のJ-WAVE公開収録スタジオで、ポッドキャストアートイベント「ジャケギキ」とのコラボレーションによる公開収録を実施します。座席は着席10席・立見5席の合計15人までで、料金は着席3000円・立見1500円、チケットは近日中に販売開始予定であることが伝えられました。
番組の後半では、X(旧Twitter)に寄せられたリスナーコメントへの返信も行われました。エンジニア層のフォロワーが多いアカウントから、AIの学習の定義に関して、パラメータ更新を伴わない「インコンテキストラーニング」も広義には学習と呼べるのではないかという指摘が寄せられ、しぶちょーが技術的な補足を加えました。ほかにも自由度を意味するDOFに関するコメントを話題にするなど、リスナーとのやり取りを通じて技術用語への理解を深める場面が見られました。
目次(タイムスタンプ)
- 00:00 オープニング&今週は凪?
- 01:15 最後まで聞いてね!大事なお知らせ
- 01:41 1. Canvaが独自AIモデル開発
- 02:55 Canva既存AIの微妙さと独自モデルへの期待
- 03:37 デザインをレイヤーで理解する世界初のモデル
- 05:05 Canvaデザインの「テンプレート感」問題
- 07:20 CanvaがAdobeキラーに?Affinity買収
- 09:08 高すぎるAdobe税からの脱出はなるか
- 11:07 AIとサブスク地獄、年額課金の罠
- 12:31 2. Seed-3D 1.0論文公開
- 13:30 Hitem3Dとの違いは?物理シミュレーション特化か
- 16:10 中国が強い3Dモデル生成
- 19:04 3Dモデルの使い道と「物消滅装置」が欲しい話
- 22:24 3Dスキャナーと「おちつきAIフィギュア」構想
- 24:30 4D生成とは?言いたい放題のAI業界
- 25:39 3. AIと仕事に関するニュース3連発
- 26:04 ① アメリカ「ブルーカラービリオネア」現象
- 28:55 医者より配管工が稼ぐ?AIと仕事の逆転
- 30:28 ② ビル・ゲイツ「人間は週2日勤務になる」
- 31:51 ③ Amazon AI活用で1万4000人削減
- 33:41 【しぶちょー解釈】AIと資本主義のミスマッチ
- 35:58 【かねりん意見】AIは歴史と同じ、新しい仕事が生まれる
- 39:20 人はなぜAIに代替されても休めないのか?
- 42:17 人間らしい創造性に価値が移る未来
- 45:18 未来予測より歴史と哲学:巨人の肩に乗る思考
- 48:46 しぶちょーの膨大な読書量と「独学大全」
- 54:41 かねりん購入「思考実験大全」とインプット術
- 58:16 人間に残された仕事は「ひらめき」
- 59:17 AIリストラはハッピー?自分のLLMを鍛えよう
- 01:01:08 4. AIエージェント「Manus」が意外と良い件
- 01:02:06 Notion連携でAIニュース自動収集&要約
- 01:03:42 ポッドキャスト概要欄の完全自動生成いける説
- 01:04:27 【大事なお知らせ】初のリアルイベント開催決定!
- 01:05:01 11/29(土)原宿ハラカドで公開収録イベントします
- 01:07:25 チケット販売はVoicyでカウントダウンライブ
- 01:09:09 コメント返し①:からあげ先生と「学習」の定義
- 01:13:22 コメント返し②:VRの「DOF」
- 01:15:27 エンディング
この回でわかること(Q&A)
CanvaのAIモデルは何が新しいのですか。
Canvaが発表した独自AIモデルは、単なる画像生成ではなく、フォントや背景などのレイヤー構造を含むデザインの複雑さを理解し、数秒で編集可能なデザインとして生成できる点が新しいと紹介されました。あわせて買い切り型ツールAffinityの買収によりCanva内で無償利用できるようになったことも話題になりました。
Seed3D 1.0とはどのようなモデルですか。
Seed3D 1.0はバイトダンスが発表した3D生成モデルで、VAEと潜在拡散モデルを組み合わせた構成を持ちます。単に見た目の良い3Dモデルを作るだけでなく、ロボットの動作シミュレーションなどで使える精密な3Dアセットの生成に特化している点が特徴です。
ブルーカラービリオネア現象とは何ですか。
AIによってホワイトカラーの仕事が代替される一方、配管工や空調技師など人間にしかできない肉体労働の担い手の収入が上昇しているというアメリカの現象です。番組では、この背景にあるAIと雇用構造の変化について、しぶちょーとかねりんがそれぞれの見方を語っています。
AIエージェントManusでポッドキャストの概要欄は自動生成できますか。
番組内でしぶちょーが実際に試した結果として、Manusにポッドキャストの音声を読み込ませることで、タイムスタンプ付きの概要欄やタイトル、SNS投稿文までまとめて自動生成できたと紹介されています。処理には一定の時間がかかるものの、バックグラウンドで完了するとのことです。
おちつきAIラジオのリアルイベントはいつどこで開催されますか。
2025年11月29日土曜日18時から20時まで、原宿のJ-WAVE公開収録スタジオで、ポッドキャストアートイベント「ジャケギキ」とのコラボレーションによる番組初の公開収録イベントが開催されます。定員は着席10席・立見5席の合計15人で、チケットは近日中に販売開始予定です。
この回を聴く
「おちつきAIラジオ」は、日々のAIトピックを現役のAIエンジニア(しぶちょー)と元刑事のポッドキャストプロデューサー(かねりん)がやさしく解説する対談番組です。