エピソード一覧

[10月7日:速報回]動画生成Sora2の現状/AIブラウザCometの危険性/ハイプサイクル2025年版/Grok4ドスケベ/Claude Sonet4.5でゲーム作成(ep.5)

おちつきAIラジオ 第5回(EP.005)/配信日: 2025.10.07/再生時間: 01:00:47

この回の概要

今回は速報会として、1週間のAIニュースをテンポよく紹介する回です。この回を聞くと、OpenAIの動画生成モデルSora2をめぐる著作権問題の実態、PerplexityのAIブラウザCometが全ユーザーに公開された意味、ガートナーが発表した2025年版ハイプサイクルの読み方、そしてClaude Sonnet 4.5のコーディング性能がどれほど進化したかがわかります。

最初のトピックはSora2です。9月30日にOpenAIの次世代動画・音声生成モデルSora2と、ソーシャルアプリSora appが公開されました。初代Sora1は2024年2月に研究発表され期待感を高めましたが、同年12月の一般公開時は期待外れと評価されていました。今回のSora2はGoogleのVeo3などをしのぐ勢いで、プロンプトに対して破綻の少ない映像が生成できる点が最大の驚きとして語られています。しぶちょーは、Veo3で流行ったガラスを刃物で切るような非現実的なASMR風動画がSora2ではうまく生成できないと紹介し、現実の物理法則を学習しているために非現実的な表現がかえって出しにくいのではないかと考察しています。

著作権面では、これまでのオプトアウト方式(権利者が除外申請しない限り作品が使われる)から、権利者がより細かくコントロールできる規約に変更されたことが話題になりました。ドラゴンボールやポケモン、ジブリ作品など日本のIPを模した動画が大量に生成される一方、ディズニーやスターウォーズなど海外の有名IPはキーワードで弾かれているといい、日本市場が生成AIサービスに寛容であるがゆえにターゲットにされやすいのではないかという見方が語られました。実例として、Sora2で生成した猫の動画にウォーターマークを消して投稿し、本物と信じられて急成長したSNSアカウントの事例も紹介されています。プロンプトのコツとしては、英語かつなるべく細かく状況やカメラアングルまで指定すると意図に近い映像が得られること、1日あたりの生成本数には上限があることも共有されました。あわせて、xAIのGrokに搭載された「スパイシー」モードなど、動画生成に伴う倫理面の課題にも触れています。

二つ目のトピックはPerplexityのAIブラウザCometです。従来のブラウザが検索ボックスに入力した言葉で外部の検索結果ページを開くのに対し、AIブラウザはAIエージェントが画面の中心にいて、検索や情報整理、タブ操作までをブラウザ機能として一体的にこなす点が違いだと説明されました。これまで一部ユーザー限定だったCometが全ユーザーに公開されたことが今回のニュースです。しぶちょーは実際に使ってみた感想として、パスワードやクレジットカード情報などをブラウザに預ける必要がある点に不安があると述べ、既存のブラウザと並行して試すのが現実的だと語りました。同様の動きとして、Gensparkや、開発終了したArcの後継とされるDia、Opera Neonなど、AIブラウザが複数登場している状況も紹介されています。

三つ目のトピックはガートナーが発表した2025年版のハイプサイクルです。メタバースやWeb3はすでに幻滅期に入っている一方、AIエージェントは期待のピーク付近にあり、生成AIはやや幻滅期に差しかかりつつあると位置づけられました。インダストリーAIやAIファクトリーのような産業活用の分野は黎明期の入り口にあるとされ、ものづくりの現場への生成AIの実装はこれからだという話がありました。しぶちょーは、ハイプサイクルの中で山の左側、つまりこれから注目され始める技術を把握しておくと、新しい技術が話題になったときに過度に驚かず、いずれ落ち着くものとして冷静に受け止められると活用法を紹介しています。

最後に、前回取り上げたClaude Sonnet 4.5のコーディング性能について続報がありました。しぶちょーは新しいコーディングモデルが出るたびに、旋盤で金属を削るゲームを一言のプロンプトだけで作らせるという自己流のベンチマークを行っており、Sonnet 3.7では完成しなかったものが、Sonnet 4.5では細かい調整だけでほぼ一発で動くゲームができたと報告しました。旋盤の仕組みを理解した上で、削る目標ラインや得点設計まで自動で組み込まれていた点に驚いたと語っています。かねりんも自身の体験として、ポッドキャストの配信リンクを自動で取得しDiscordに投稿するプログラムをGPTで開発しようとして完成しないまま何度もバージョンを重ね、Claudeに切り替えたところレスポンスが速く開発が進んだものの、無料利用枠を使い切って有料プランに加入することになったエピソードを共有しました。

番組の位置づけについても整理がありました。おちつきAIラジオは週2本立てで、火曜日の速報会がAIの1週間のトレンドを軽く紹介する回、金曜日の深掘り会が一つのテーマをじっくり技術解説する回という構成です。情報量の多さから常に追いかけないと取り残されるという焦りを感じる人もいるという話題にも触れつつ、速報会は気軽に聞ける軽い回であり、深く知りたい内容は深掘り会に譲るという役割分担が語られました。

この回でわかること(Q&A)

OpenAIのSora2で日本のアニメキャラクターが大量に生成されているのはなぜですか。

番組内では、日本市場が生成AIサービスに寛容だと見られていることや、権利者からの反発が比較的起きにくいことがターゲットにされやすい背景として語られています。一方でディズニーやスターウォーズなど海外の有名IPはキーワードで生成をブロックされているとも紹介されました。

Sora2とVeo3の違いは何ですか。

しぶちょーによれば、Sora2はプロンプトに対して破綻の少ない映像を生成できる点が特徴で、現実の物理法則を学習しているためにVeo3で流行ったガラスを切るような非現実的なASMR風動画はうまく作れないと紹介されています。

PerplexityのAIブラウザCometとは何ですか。

検索ボックスに入力して外部サイトを開く従来のブラウザと違い、AIエージェントが画面の中心にいて検索や情報整理、タブ操作までを一体的にこなすブラウザです。これまで一部ユーザー限定でしたが、全ユーザーに公開されたことが今回のニュースです。

ガートナーのハイプサイクルはどう活用すればいいですか。

しぶちょーは、グラフの山の左側、つまりこれから注目され始める技術を把握しておくと、新しい技術が話題になったときに過度に驚かず、いずれ落ち着くものとして冷静に受け止められると紹介しています。

Claude Sonnet 4.5のコーディング性能は以前とどう変わりましたか。

しぶちょーが旋盤のゲームを一言のプロンプトで作らせる独自ベンチマークを行ったところ、Sonnet 3.7では完成しなかったものが、Sonnet 4.5では細かい調整だけでほぼ一発で動くゲームができたと報告されています。

この回を聴く

「おちつきAIラジオ」は、日々のAIトピックを現役のAIエンジニア(しぶちょー)と元刑事のポッドキャストプロデューサー(かねりん)がやさしく解説する対談番組です。